空間ビデオ/空間写真の読み書き

i3DMovieMaker解説ページ



Appleは、Apple Vision Pro(以下AVPと称す)に「空間ビデオ/空間写真」という名称で、3D映像のサポートを開始した。
「空間ビデオ/空間写真」は、AVPの内蔵カメラで撮影できるが、iPhone15 Pro/Pro Maxにも、上図のように、背面の2つ並んだカメラ(広角、超広角)で空間ビデオ(3Dビデオ)を撮影する機能が追加された。空間写真は、iPhoneでは、まだ標準では、サポートされていないが、サードパーティ製のアプリや、本アプリ(i3DMovieMaker)を使用することで、iPhoneでも作成することができる。
「空間ビデオ/空間写真」は、iPhoneの写真アプリでは、片側だけの2D映像しか見ることができないが、本アプリ(i3DMovieMaker)を使うことで、左右映像を分離して読み込み各種3D形式への変換や、トリミング、左右位置調整、保存ができる。もちろん、空間ビデオ/写真として保存することも可能である。
さらに、本アプリ内蔵のカメラ機能を使う事で、空間ビデオに対応していないiPhoneでも、iPhoneXS/11/12シリーズ以降で、背面カメラが横に並んでいる機種であれば、2つの背面カメラで3Dビデオや写真が撮影でき、空間ビデオ/写真として保存できる
なお、本アプリ(i3DMovieMaker)は、無料アプリであるが、動画の保存には、アプリ内課金が必要となる。一度課金すれば、その後はずっと全ての機能が使用可能となる。

iPhone15 Pro/Pro Maxでの空間ビデオの撮影と本アプリの使い方
1.対応iPhoneでも、空間ビデオ撮影する為には、以下の設定が必要になる。
設定⇒カメラ⇒フォーマット(下図)
「Apple Vision Pro用の空間ビデオ」をONにする。
2.標準カメラアプリのビデオモードに、下図のように、AVPのアイコンが表示されるので、それをタップすると、
空間ビデオが、撮影できるようになる。
3.本アプリ(i3DMovieMaker)を起動し、「File」ボタンを押す
4.メニューが表示されるので、「映像ファイルを開く」を選択する
5.アルバム一覧が表示される。
空間ビデオ/空間写真は、「Spatial」アルバムに入るので、「Spatial」を選択する。
6.空間ビデオ/空間写真の一覧が表示される。
下図のように、空間ビデオと空間写真は、サムネイル左下のマークが異なる
また、空間ビデオは、解像度の上に、そのビデオの長さ(秒)が表示される。
空間写真、空間ビデオ、どちらでも左右分離して開けるので、開きたい映像を選択し、画面右上の「Done」を押す。
7.下図のように、左右分離して表示されるので、通常の3D映像と同じように、編集や保存ができる。
8.空間ビデオ/写真として保存したい場合は、「File」メニューから「空間ビデオ/写真保存」を選択する
9.空間写真の場合は、直ぐにオリジナルの解像度で保存されるが、
空間ビデオの場合は、下図の設定画面が表示される。
保存動画の解像度を変更したい場合は、「動画をリサイズして保存する」をONにして、
保存動画の横幅をピクセル単位で指定する(縦は、元のアスペクト比から自動計算されます)
それ以外の設定は、判らない場合は、初期値のままにして、「空間ビデオ保存」を押して下さい。
AVPでの挙動は不明ですが、おそらく、水平視野角や、カメラ間隔は、見え方に影響を与えないと思います。
視差調整値は、空間ビデオ表示を奥側にするか、手前側にするかを決める値と思われます。