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SDMの改造(ZOOMのリモートコントロール他)

凸山さんの掲示板への以下の書き込みがきっかけでSDMをまたまた改造してみました。
凸山さんと試行錯誤の末、なんとか使えるレベルには、なったと思います。

私の掲示板に、TX1は2台のカメラのズームレベルを合わせるのがすごく難しいといったことを書いた件ですが、SDMのMLでのDavidさんの書き込みによれば、TX1では125段階のズームステップが設定できるそうです。ズーム値を合わせるのが難しいのは、この細かすぎるステップ数にあると思います。

1.50のソースをざっと見たところ、各プラットフォーム・ディレクトリのmain.cで、このあたりが定義されているようです。
S2、S3IS以外のPowerShot、Ixusでは、ズームレベルは10ステップ前後設定でき、値は焦点距離がそのまま書き込まれています。ちなみにA570は8段階、A720は15段階です。

S2、S3ISは129ステップで、極めて細かいレベルで変化させることができます。TX1も同様の仕様になっていると思うのですが、2台のカメラの焦点距離を合わせるのが大前提のステレオ撮影の場合、こんな細かいステップは必要なく、35mmフィルム換算の39、50、85、105、150、200、300、390mmで止まってくれた方が扱いやすいと思います。

改造ポイント

SDMのスクリプトに「set_zoom x」「set_zoom_rel x」という、指定の位置までZOOMする命令があり、当初は、これを使えば簡単にできるということで、作ってみたのですが、TX1では、この機能がサポートされていない事が判明しました。
幸い「set_zoom x」というZOOM位置を取得する機能はサポートされていましたので、リモートSWの動作を、カメラのZOOM IN/OUTのボタンに置き換え、ZOOM位置をチェックしながら、ZOOM動作をさせることで、指定のZOOM位置に合わせる事が可能になりました。
但し、TX1は、125ステップという細かいステップでZOOM位置を指定できる為、ぴったり指定位置に合わせる事が非常に困難で、1ステップ送ろうとしても2ステップ送られてしまう事があり、最終的には、1ステップの誤差は勘弁していただく事としました(画像ではTX1の1ステップは、判別できないレベルだと思います)。
Aシリーズ等、他の機種は、8ステップもしくは15ステップなので、ずれる事はないと思います。

もともと、TX1のZOOMコントロール用に作りましたが、リモートSWで2台、一緒にZOOMコントロールできますので、他のカメラでも有効だと思います。

完成版のダウンロード(2008/05/06)
SDM Ver1.7で正式にこれらの機能が取り込まれました。

使い方(ズームコントロールは、凸山さんに作っていただきました)

ズームコントロール
CA-1の場合
1.ズームレバーを望遠側もしくは広角側に押す。
 この段階では、プリント・ダイレクトの青ランプがつくだけで、ズーム動作はまだ行われません。
 電源オン時は広角端に設定されているので、望遠側のみ意味を持ちます。

2.スイッチを全押し後、すぐに指を離す。
 この操作でズームイン、もしくはズームアウトが行われます。
 TX1の場合、一回の全押しで、35mm換算値の39・55・85・105・150・200・300・390mm前後の値にズーム値が切り替わります。
 0.数ミリから1ミリ程度ずれることもありますが、ステレオフォト・メーカーでの後処理を考えれば、問題のない精度です。
 A700/A720の場合は、本体は15ステップでズーミングしますが、リモートSWを使う場合、8ステップでズーミングします。

3.スイッチの全押しを継続すると、ズーム値が連続的に変化します。
 この方法でも、けっこう同期する精度は高いです。

4.CA-1スイッチを半押しすることで、ズームモードは解除され、通常の撮影状態に戻ります。
 または、本体のシャッタースイッチの半押し、もしくは、10秒間何も操作しないと、ズームモードは解除され、通常の撮影状態に戻ります。

5.ズームモード時に、ズームレバーを長押しすることでも、SDMのズームモードは解除され、通常のズーム動作が行われます。

手作りの通常のスイッチの場合
基本的には、CA-1と同じですが、唯一、半押しで、ズームモードの解除ができません。
本体のシャッターSWの半押しで、ズームモードの解除を行って下さい。

録画コントロール(TX1のみ)
TX1のVIDEO撮影に対応
 TX1のVIDEOボタンを一瞬(0.5秒以下)押すと、LEDが点灯し、リモートSWでVIDEO操作が可能になります。
 0.5秒以上押すと、そのまま通常通り、ビデオ撮影が始まります。

 CA1の場合は、スクリプトと同様に
 半押し→SWを離す
 半押し→全押し
 のどちらかで、ビデオ撮影を開始し、LEDを消灯し、ビデオのリモートコントロールを解除します。

 ノーマルSWは、SWを離すタイミングで、ビデオ撮影を開始し、LEDを消灯し、ビデオのリモートコントロールを解除します。

 ビデオを止める時は、非同期でよければ、本体のVIDEOボタンを長押し(0.5秒以上)で止める。
 同期して停止させたければ、TX1のVIDEOボタンを一瞬(0.5秒以下)押して、リモートコントロールを可能にしておいて、外部の リモコン操作で停止させます。(録画スタートと同じ操作です)

 録画中も、外部リモートSWでズームコントロールや静止画撮影ができます。(TX1のみ)

再生モードの時の画像送り/戻しコントロール
再生モードの時は、リモートSWで画像の送り/戻しができます。
 デフォルトは、戻しですが、本体の画像の送り/戻し(左右)ボタンを記憶しますので、送りにすると、リモートSWも送りになります。
 CA1もノーマルSWも同様の操作です。