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SDMを使ったオートブラケットとHDR合成

オートブラケットってご存知ですか?オートブラケットはデジカメ等で、標準露出と、露出を±に振って多くのカットを撮影する機能のことで、多くのカメラで採用されています。いちいち露出補正を行って撮影するのが面倒な時は、オートブラケットで、露出の異なる複数のカットを撮影しておき、あとから一番良いカットを選べば失敗も少なくなります。最近は、デジカメのメモリも安くなり、容量をきにせず、どんどん撮影できるのもデジカメのメリットですよね。
また、オートブラケットで撮影した画像を後から合成することで、画像の白とびや黒つぶれの無い写真を作ることもできます。これをHDR(ハイダイナミックレンジ)というらしいです。

但し、残念ながら、キヤノンのデジカメでは、一眼レフや一部の高級機種にしか、このオートブラケット機能はサポートされていません。
でも、SDMを使えば、オートブラケット機能の無い機種でも、オートブラケットを使えるようになります。

SDMのオートブラケットの使い方
基本的な考え方は、連写モードを使い、設定した回数で、画像の明るさを変えながら撮影します。

SDMのメニュー
Image and Video Capture ->
Tv bracketing value
"Off", "1/3 EV","2/3 EV", "1 EV", "1 1/3Ev", "1 2/3Ev", "2 Ev", "2 1/3Ev", "2 2/3Ev", "3 Ev", "3 1/3Ev", "3 2/3Ev", "4 Ev "
"Off"は、明るさ一定で撮影します。(オートブラケットOFF)
 それ以外は、明るさを可変するステップの指定です。

Bracketing type
 "lighter","darker","3 times","5 times","7 times","9 times","11 times","13 times","15 times","17 times","19 times"
 "lighter","darker"は、回数は無制限で、リモートSWを押す毎に撮影します。
 "3 times"以降は、その回数を自動的に撮影して待機状態に戻ります。

まとめると、
1.通常の連写モード(リモートボタンで待ち時間なく撮影できます)
 Tv bracketing value -> Off
 Bracketing type -> "lighter" or "darker"
 CA-1の場合、半押しで撮影、全押しで連写モードを解除します。
 通常SWの場合、短いクリックで撮影、1秒以上の長押しで連射モードを解除します。

2.HDR用のオートブラケット
 1/3 EVステップで5枚撮影の場合(Ver1.7はバグで2枚余分に撮影されます)
 Tv bracketing value -> "1/3 EV"
 Bracketing type -> "5 times"
  に設定すると 0 -> +1/3 EV -> -1/3 EV -> +2/3 EV -> -2/3 EV の順に撮影します。

3.明るさを変えずに自動で複数枚撮影
 Tv bracketing value -> "Off"
 Bracketing type -> "x times"

x回自動で、撮影して待機状態にもどります。

オートブラケットで撮影した画像のHDR合成
オートブラケットを使用して、3 EVステップで3枚撮影し、HDR合成した例を紹介します。
 Tv bracketing value -> "3 EV"
 Bracketing type -> "3 times"

下の写真は、この設定で左右3枚づつ撮影し、EnfuseというHDR合成ソフトにドラッグアンドドロップして作成した画像をステレオ合成した物です。

基準露出


+3EV


-3EV



HDR合成後