JPEG圧縮によるゴースト除去
通常のJPEG画像は、RGB(赤/緑/青)をYCbCr(輝度Y、色差Cb,Cr)に変換した後、色差情報を1/2間引きし、否可逆圧縮します。表示する時は、逆に変換し、RGBに戻し表示します。
通常の写真では、特に問題ない方式なのですが、アナグリフのように、赤/シアンの画像をこのプロセスを通すと、どうしても赤チャンネル(R)にシアン(GB)が混ざったり、シアン(GB)チャンネルに赤(R)が混ざったりします。
色差情報(Cb,Cr)の間引きをなくすと、多少、改善されますが、完全では、ありません。
そこで、ステレオフォトメーカーでは、RGBのままJPEG圧縮するモードをオプションで選べるようにしました。
アナグリフ画像を表示した状態で、「ステレオ画像保存」を選択し、ファイルの種類を「JPEG File」にすると、「JPEG圧縮によるゴースト除去」というオプションが表示されます。このオプションをチェックすると、RGB-JPEG形式で保存します。ファイルサイズは通常のYCbCr-JPEG形式よりも大きくなりますのでご注意下さい。
なお、RGB-JPEG形式は、標準のJPEGファイル形式ではありません。現在、ほとんどのソフトで表示可能と思われますが、まれに対応していないソフトがあるかもしれませんのでご注意下さい。